売却するよりも便利?不動産買取のポイント
2023年07月08日
通常、不動産の売却は不動産仲介業者を通じて、不動産を売りに出し、買い手を見つけて売買を成立させるというのが一般的な流れです。
この記事を見ている方々は、様々な理由で、手間をかけずに早く不動産を売却したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、不動産を直接買い取ってもらえるサービスを検討してみるのも良いでしょう。
ここでは、不動産買取のメリットやデメリットについて解説していきます。
||不動産買取の種類||
不動産買取には、大きく分けて2つあります。
1.買取保証
買取保証とは、一定期間は通常の不動産売却と同じように売却活動を行い、その期間中に買い手が見つからなかった場合に、あらかじめ約束していた金額で業者が買い取るというシステムです。売却期間に少し余裕がある場合や、少しでも高く売りたいと思っている方にはおすすめです。
2.即時買取
不動産の売却活動を行わず、即座に業者に不動産を買い取ってもらう方法です。手間をかけられない場合やすぐに不動産を売却する必要がある場合などに適しています。
||不動産買取のメリット・デメリット||
メリット1. 資金計画やスケジュール管理がしやすい
新しい住まいや引越し先などが決まっているものの、現状の不動産がいくらで売れるか分からず資金計画が不安な場合も、買取金額が明確であれば資金計画が立てやすいです。
また、即時買取の場合は、短い期間で現金化できるため急いでいる方は安心です。
メリット2. 周りに知られる心配がない
不動産を売りに出すと、たいていは不動産会社のホームページや広告、チラシなどで情報が出てしまい、周囲に売りに出していることが知られてしまいます。買取であれば周りを気にすることなく、プライバシーを確保しながら売ることができます。
メリット3. リスクを回避できる
売買契約を結ぶ場合、売主には契約不適合責任というものがあります。売却した不動産にもしも不具合が起きた場合、売却後であっても修繕費などの費用を負担する必要があります。しかし、買取ではそのような責任やリスクが免除されるため、売却後の負担や不安が大きく軽減できます。
メリット4. 内覧の必要がない
すでに引越しを済ませて空き家になっている場合は除きますが、不動産を売りに出す場合、興味のあるお客様を自宅へ入れて内覧してもらいます。内覧組数が多ければそれだけ何組も対応が必要ですし、スケジュールを合わせたり時間と労力がかかります。
デメリット 価格が安くなる
一方で、不動産買取のデメリットは一つしかありません。
それは、仲介による売却に比べて売却価格が安くなることです。
不動産会社が直接買い取った物件は、そのままでは売れないため、リフォームやリノベーションを行い売りに出すことがほとんどです。
そのため、リフォーム費用なども必要になり、どうしても安く不動産を手に入れる必要があります。
このため買取の場合は相場よりも安くなり、確実に売ることができる分、金額が安くなってしまうというデメリットが発生します。
許容できるかどうかというのを十分考えて、買取を選ぶ必要があります。
||不動産買取を選択した方が良い場合||
どのような人が不動産買取を選ぶべきでしょうか?
転勤や離婚、相続などの理由でとにかく急いで不動産を手放したい人や、周りに知られずに手放したい人に向いています。
また長い間売りに出しているにも関わらず、なかなか売れない物件を持っている人も、一度買取を検討してみるのも良いでしょう。
また、不動産業者へ出向いての打ち合わせ、内覧のお世話などが時間的に取れない方も不動産買取に向いています。
しかし売却価格が下がってしまうというデメリットがあるため、迷っている場合は、それぞれの見積もりを取ってみて実際にどれくらいの差が出るのかシミュレーションしてみてから判断していきましょう。