住宅ローンの基礎知識2|借入れ可能額

2024年12月15日

住宅ローンの必要な基礎知識の第2回目は、借入れ可能額について説明していきます。

 

 

 

 

||借入れ可能額について||

 

 

いくらまで借りられますか、という質問をよく受けます。

一般的に、借入れ可能額は、総返済負担率や物件の購入価格、または担保評価額に対する融資率、借入れ額の上限などの条件により決まります。

 

総返済負担率とは、年収に対する返済割合のことで、物件の購入価格、または担保評価額に対する融資率から計算した金額のどちらか低い金額が借入れ可能額となります。

 

借入額の上限を超える場合は、借入額の上限金額が限度です。

金融機関によって借入れ条件は異なります。

 

総返済負担率=すべてのローンの年間返済額÷年収×100

 

融資率は、購入価格の80~100%まで、または担保評価額までとしている場合があります。金融機関によっては、購入価格や担保評価額以上の融資を受けることができる場合もあります。

 

 

 

||自己資金について||

 

 

住宅取得の資金計画を考えるうえで、頭金をいくら準備できるかは重要なポイントです。

 

借入れ可能額を購入価格の8割までとしている住宅ローンの場合、頭金を2割準備をすると有利な住宅ローンを選択できます。

 

住宅取得時にかかる諸費用は、購入費の1割程度必要ですので、手元資金として確保しておく方が金融機関の審査面でも有利です。

 

 

ただし自己資金が3割なかったとしても、総予算の金額を大きくしすぎず、安定的に返済できるような資金計画が組めるのでしたら問題は起こりにくいです。

 

できれば貯蓄の全てを住宅取得に充てるのではなく、不測の事態に備えての予備資金や住宅取得後のライフプランの実現に支障がないようにするのが良いでしょう。

手元に資金があることで、ライフプランの実現に支障なく安心に進めます。

 

また、頭金に充てられる金額が少ない場合などは、例えば、親族からの援助や家計の見直し、実際に住宅取得をするまでにどれだけ貯蓄できるかなどを検討して、予算を見直す必要があります。

 

 

いかがでしたか。

住宅ローンには、金利、金利タイプ、借入額、返済方法等により、さまざまな商品があります。それぞれの特徴を知り、自分にあった住宅ローンを見つけていきましょう。