リバースモーゲージとはメリットデメリット
2025年07月06日
||リバースモーゲージとは||
老後資金に関する不安を抱える方も多いなか、注目されているのが「リバースモーゲージ」です。
自宅に住み続けながら、自宅を担保に老後資金を借りることができる商品で、老後の生活を豊かにしたい方に向いています。
また、自宅の老朽化や相続の問題などで住み替えやリフォームを検討している場合、「リバースモーゲージ型住宅ローン」という選択肢もあります。
まずは、リバースモーゲージの仕組みやメリット・デメリットを解説します。
リバースモーゲージの仕組み
リバースモーゲージは、自宅を担保に生活資金を借入れし、自らが住み続け、死亡時に担保不動産を処分して借入金を返済する仕組みです。
通常の住宅ローンと異なり、生存中は利息のみの返済で、元金は死亡後に一括返済します。
社会福祉協議会や金融機関が取扱いしており、利用先によって内容は異なります。
金融機関では、生存中は利息のみ支払い、死亡後に相続人が売却して元金を返済します。
一方、社会福祉協議会では、契約終了時に相続人が元利金を返済します。
老後生活では、年金収入だけで住宅ローンを返済するのが困難な場合、リバースモーゲージへの借換えも選択肢です。
リバースモーゲージのメリット
1.毎月の返済は利息のみ
2.元金返済は死亡時に現金一括または売却で返済
3.自宅に住み続けながら老後資金を確保
4.配偶者が契約を引き継げる制度が多い
5.手元資金を温存し老後資金の減少を抑えられる
リバースモーゲージのデメリット
1.長生きにより融資限度額を超えるリスク
2.不動産価値下落による限度額見直しリスク
3.変動金利による金利変動リスク
リバースモーゲージの利用を検討する前には、メリットとデメリットをきちんと確認しておくことが大切です。
||リースバックとの違い||
リースバックとは、居住している物件を売却して代金を受け取ったあとも、同じ物件に住み続けられるサービスのことです。
売却した物件は、リース(賃貸)の扱いとなるため、家賃を支払って住み続けられます。
一方、リバースモーゲージは、不動産の所有権を持ったまま担保にして借入れする点で、リースバックと異なります。
さらに、リースバックは代金が一括で支払われますが、リバースモーゲージは、上限金額に応じて定期的な借入れが可能です。
取扱う機関によっては、資金用途が限定されるものもありますが、おもな資金用途には、次のようなものがあります。
・生活資金、医療・介護費
・老人ホーム入居金
・リフォーム費用
・住宅ローン残債
・趣味・レジャー
・生前贈与
次の記事では、リバースモーゲージ型住宅ローンについて解説していきます。
