なぜ相続税がかかるのか
2022年10月09日
前回の記事では、相続税がいくらかかるものなのか、ということについて解説しました。
今回は、どうして相続税がかかるのかについてと、相続税がかかるかどうかの5つのチェック項目をお伝えします。
なぜ相続税がかかるのか
相続とは、何かの手続きを行うことなく、当然のように被相続人(死亡した人)の財産が相続人に引き継がれることを指します。ここでの相続人は身内とします。
相続税がなければ、親が金持ちであれば子供も自動的にお金持ちになります。
それが相続税がかかる根拠となり、いわゆる富の再分配を目的としています。
富の再分配、つまりは所得再分配は、富裕層の固定化と社会の硬直化を止め、社会的な公平と活力をもたらすための経済政策と言われています。
例えば、相続税として豊かな人から財産を取り、そのお金で公園などの公共施設を整備すると、貧しい人々も利用でき恩恵を受けられます。そして結果的に豊かな人と貧しい人の差が縮まると言うことになります。
ちなみに相続税は、被相続人(死亡した人)が死亡したことを知った日の翌日から10ヶ月後以内に、被相続人の住所地の所轄税務署に申告及び納税をしなければなりません。
ただし、基礎控除額の範囲内であれば、申告も納税も必要はありません。
相続税がかかるかどうかの5つのこと
相続財産にはどんなものが含まれるのでしょうか?
先にお伝えしている不動産(土地・建物)だけでなく、現預金や株式などの有価証券、ゴルフ会員権、貴金属なども含まれます。
これは全て計算しなければなりません。
相続税がかかるかどうかを計算するために、5つのことがあります。
<不動産の相続税がかかるかどうかの5つのこと>
①相続人の確定
②相続財産の確定
③相続税額の計算
④相続税の納税
⑤相続登記
これらについては、次の記事で詳しくお伝えします。